医療機器(CT・MRI)の共同利用について
当院では、各医療機関様との連携強化の一環と致しまして、MRIおよび80列マルチスライスCT装置を各先生方に広くご利用頂きたいと考えております。心臓・各血管の3D-CTなどの特殊検査も可能です。詳細はこちらをご覧ください。
一般撮影検査
単純撮影 … 胸部・腹部(KUB含む)、骨撮影
造影撮影 … 造影剤を使用し撮影する検査
〈 一般撮影の単純撮影と造影撮影の違いは? 〉
両方とも俗に言うレントゲン写真です。単純撮影は造影剤を使わない検査、造影撮影は読んで字の如く造影剤を使っておこなう検査です。
〈 一般撮影のKUBとは? 〉
KUB(Kidney,Ureter and Bladder)の略で腎臓・尿管・膀胱を含む腹部単純撮影で腹部臓器の異常、結石などの診断の為に泌尿器科などではよくおこなわれる撮影です。
造影撮影検査(泌尿器科)
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■ 点滴静注腎盂造影検査(DIP)
腎機能障害や結石・腫瘍等の検査
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■ 経静脈性腎盂造影検査(IVP)
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■ 尿道造影検査(UG)
前立腺肥大症・腫瘍等による尿道狭窄などの検査
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■ 逆行性腎盂造影(RP)
カテーテルを使用し直接腎臓(腎盂)に造影剤をいれ腎臓および尿管の状態を見る検査
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■ 排尿時膀胱尿道造影(VCUG)
膀胱に溜まった造影剤を排尿しながら尿管に逆流していないかを見る検査
〈 造影検査とは? 〉
単純撮影だけでは診断が難しい場合、血管などから直接造影剤というレントゲン写真によく写るお薬を使い病変を確定し病気診断する検査です。泌尿器科では血管からの造影剤を使う検査がおもに行われますが、病気によっては尿道などから造影剤をいれる検査もあります。
その他の検査
CT検査
コンピュータ断層法(Computed tomography)の略で、文字通りコンピュータを使って身体の輪切り(断層)を見る装置です。当院のCT装置は80列マルチスライス装置なので心臓や広範囲の部位の撮影が可能であり、様々な病気の診断に有用です。また、一度撮影したデータからあらゆる角度の画像を作成したり、三次元画像(3D)作成用の専用コンピュータを使用し、一般の方にも分かりやい画像で診断の説明をすることもできます。当院では十分な研修と経験を積んだ診療放射線技師が責任を持って担当にあたっています。
部位 | 診断病名 |
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頭部 | 脳卒中(脳梗塞・脳出血)の診断 など |
胸部 | 胸水、肺炎、腫瘍(良性腫瘍やがんなど)や転移の診断 など |
腹部 | 肝硬変、胆石、膵石、腎結石、尿管結石、腫瘍や転移の診断 など |
血管造影(AG)
造影剤を注入し血管を撮影する検査。当院ではおもに透析患者さんのシャント撮影に使われている。
■ 血管造影(DSA)
DSA(degital subtraction angiography)とは、造影剤を注入しながら撮影した画像から、造影剤を注入する前に撮影した画像をコンピュータで引き算することにより血管だけを画像表示する方法です。デジタル画像なので動画としても見ることができます。
■ 骨密度測定検査
現在、当院ではDXA法と呼ばれる撮影法で骨密度の測定を行っております。これは、任意の部位に2種類のエネルギーのX線を照射し、骨による吸収の差を利用し骨密度を測定するものです。現在、多くの施設で様々な方法で骨密度が計測されていますがその中でも精度の高い検査法のひとつです。骨密度を測定することにより、骨粗鬆症や、腎性骨異栄養症や、骨軟化症などの疾患の診断ができます。
MRI検査
磁気共鳴画像法(Magnetic Resonance Imaging)の略で、強力な磁石で出来た筒状の中に入り、人体内の水素原子核に電磁波を与え、そこから発生した電波を受信して画像化する装置です。MRI装置の特徴としてX線を用いないため被ばくがなく、無侵襲または低侵襲で検査が行えます。また脳動脈瘤、脳梗塞、脳出血などの脳血管障害や骨盤内臓器(前立腺、膀胱、子宮など)の検査に特に優れています。その他に造影剤を使わなくても大きな血管に関する情報を得ることが出来るため、腎機能の低下している患者さんや透析患者さんにも有用です。(MRAngiography)
検査を行う際は、検査着に着替えていただきます。MRIは強い磁場(磁気)を使用するので、腕時計やイヤリングなどの金属製品類は持ち込めません。また体内にペースメーカーや脳動脈瘤クリップ等、手術をされて体内に金属が設置されている方は検査を受けられない場合があります。(最近ではMRIに対応している場合もありますのでご相談ください) 検査をする部位によって検査時間も異なってきますが、出来る限り患者さんの負担にならないよう努めていますので、何か気になることがありましたらお近くのスタッフにご確認ください。