看護部
基本理念
専門病院の看護師として、科学的・創造的に看護の本質を追求し、社会のニーズに合った看護を実践する。
基本方針
1.確実で安全な看護の提供を目指します。
2.質の高い看護と信頼される看護サービスを提供します。
3.自己の能力開発に努めます。
看護部は、以上の基本理念・基本方針に基づいて年度目標を立案し、日々の看護を実践しております。
外来・手術室・血液浄化室・内科病棟・泌尿器科外科病棟の5部署からなり、病棟の看護体制は10:1、夜勤は2交代制です。
看護職員は、看護師106名、准看護師16名、介護福祉士8名、看護補助者26名(2021年4月現在)が在籍しております。
看護師の教育に関しては、プリセプターシップとクリニカルラダーを導入し、4月1日採用の看護師を対象に看護部新入職員集合研修(入職時・3ヶ月後・6ヶ月後・1年後)を企画・運営するなど、新卒・既卒を問わず学び成長できる環境を整えております。加えて、看護協会主催の研修をはじめ、各種学会や研修会などへの参加も可能です。
また、メンタル面のサポートが重要との観点から、メンタルヘルス相談窓口を設置し、認定心理士の資格を有する看護師によるメンタルケアを実施しております。
北彩都病院は、泌尿器科疾患、血液浄化の専門病院として地域医療の一端を担う一方、慢性腎臓病の透析導入を遅らせるために保存期の治療と指導に力を入れ、慢性腎臓病をトータル管理する体制を構築しております。
腎臓病の知識が豊富な看護師による教育指導、腎代替療法選択説明、レシピエント移植コーディネーターによる腎移植の説明なども看護師の重要な役割として期待されているところです。

看護部長
為井 房子
外来
外来の紹介
当外来は泌尿器科、内科、PD科、血管外科、糖尿病内科、消化器内科、腎移植科、整形外科の8科の診療があり、現在看護師15名、看護補助者2名、医療クラーク4名で業務を行っております。
主な業務内容は診療補助業務、検査介助、点滴や採血等患者の援助、糖尿病患者へのインシュリン自己注射、自己血糖測定の指導、泌尿器科での自己導尿指導、消化管内視鏡検査介助等を行っております。
毎日200名前後の患者さんが受診され、処置や検査なども増え、お待たせしてしまうこともありますが、医師やコメディカルとの連携を図り、スムーズな診療が行えるよう日々努めております。
外来スタッフは「目配り・気配り・心配り」を忘れずに、笑顔で「安全・安心で思いやりのある看護」の提供を目指し、今後も日々努めてまいります。
手術室・中央材料室
手術室・中央材料室の紹介
手術室では、泌尿器科・血管外科の手術を行っています。グリーンの安らぎのある部屋とオレンジ色の暖かみのある部屋の2部屋と、体外式結石破砕治療を行う部屋があります。
泌尿器科の内視鏡手術を行う部屋は、LED内蔵カメラを使用するため、天井からハイビジョンモニターが設置されています。
手術を受けられる患者さんは様々な緊張や不安を抱えながら臨まれていると思います。手術室看護師は、その思いに寄り添う個別性のある看護ケアの提供と、患者の安全を守り、手術が円滑に行われることを目標とし、日々手術室看護を実践しています。
各部屋には有線放送が流れており様々なジャンルが選曲できます。演歌・J-POP・ジャズ・クラシック・ヒーリングミュージックなどがあり、お好きな歌手などのご希望は看護師にお伝え下さい。
中央材料室は手術室に隣接しており、院内の医療器材の洗浄を行い、滅菌して払い出しをしています。手術のみならず、院内の処置・検査・治療が安全に行われるよう、機能点検を行い、安全に院内へ供給する大切な役割を担っています。



3F浄化室
3F浄化室の紹介
当血液浄化療法センターでは、チームプライマリー制を導入し、医師・看護師・臨床工学技士・薬剤師・管理栄養士がチームを組み、患者のQOLの維持・向上を目指して個別性を重視したチーム医療を行っています。
透析療法指導看護師・透析技術認定士の資格を持つ看護師が配属されており、より専門性の高い看護の提供を目指しています。
チームにおける看護師の役割は、家族を含めた患者の全体像の把握と患者教育及び透析全般にわたる情報提供を行い、QOLの高い透析ライフを送っていただけるよう支援することです。
愁訴のない透析・辛くない透析医療を提供できるよう看護師個々が常にスキルアップを心がけ、透析看護の質を追求し、他職種との連携を密に図りながらチームプライマリーのキーパーソンとして、日々努力しています。
また、地域への啓蒙活動として介護施設を対象に「腎不全について」「血液透析療法について」「食事制限についてなどの訪問勉強会を実施し、一人でも多くの介護施設職員の方に透析を理解して頂けるよう努めている所です。



4F病棟
4F病棟の紹介
4階病棟は、腎臓病疾患を中心とした内科病棟で、慢性腎不全・ネフローゼ症候群の治療や末期腎不全患者さんの生活指導、血液透析・腹膜透析の治療や導入準備などを担当しています。また、心疾患や脳疾患、骨折や消化管出血などの急性期治療後の回復期・リハビリ期の入院や、医療行為があるため自宅や施設での生活が困難な透析患者さんの長期療養も担っています。腎臓病疾患以外では、糖尿病や肺炎など一般内科の患者さんや、夜間の救急患者さんの受け入れも行っており、様々な患者さんに対応できるよう勉強会の開催や研修会へ参加し、スタッフが主体的にスキルアップに努めています。
スタッフは看護師、介護福祉士、看護助手、入浴専門員が勤務しており、日常生活支援にも力を入れています。リハビリスタッフと協力しADL向上や廃用症候群の予防に取り組んでいます。また、入院時から退院に向けたカンファレンスを他職種と共同して行い、患者さんが早期に日常生活を取り戻すことができるよう日々関わっています。
それぞれの職種の役割を活かし、専門性の高い看護・介護の提供を行えるよう日々努力しています。



5F病棟
5F病棟の紹介
主に泌尿器科、血管外科の患者さんが入院されています。窓からは5階ならではの景観が広がり、西側は旭川駅前の街並みを見下ろし、東側は十勝岳連峰の美しい山並みが、心に安らぎを与えてくれます。
泌尿器科は尿路結石症、前立腺肥大症、尿路系の腫瘍、血管外科は下肢静脈瘤、閉塞性動脈硬化症、透析用ブラッドアクセスなど、各科、手術や化学療法などの専門的治療を行っており、市内はもとより、道北、道東医療圏内の基幹病院からも多くの患者さんが紹介されてきます。旭川駅隣の立地ということもあり、スーツケースを片手にJRを使用し入院される患者さんも見受けます。不安と症状を抱えながら入院される患者さんが、安心した笑顔で退院されることは病棟スタッフとしても大きな喜びと励みになっています。
当病棟は患者さん自身も医療チームの一員として治療に参加して頂いています。例えば、尿路結石症は日常生活習慣との関連が深いことから、専門的治療を行う一方で、患者さんと一緒に日常生活を振り返り、継続していけるような再発予防を検討します。その他、管理栄養士、リハビリテーションスタッフ、地域医療連携室など、多職種と連携を図り、退院後の療養環境も視野に入れた包括的ケアを充実させることで「入院から退院後まで」患者さんが安心して治療と療養ができるよう日々取り組んでいます。


