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腎臓について

腎臓について

腎臓は、腰のやや上のお腹の後側に左右1個ずつあり、
そら豆のような形で大きさは握りこぶしぐらい、重さはひとつ150g程度です。
腎臓は人間が生きていく上で非常に重要な働きをいくつも担っています。

腎臓の働き

1尿検査

腎臓のもっとも重要な働きは「尿」を作ることです。
これは血液をろ過することにより老廃物や水分などを尿として体外に排出する働きです。老廃物とは窒素を含んだ窒素系老廃物で、クレアチニン、尿素、尿酸などです。
これらはタンパク質が体の中で利用された後の分解産物であり、有害物質なのです。

2水分量の調節

人間の体の中には体重の約60%の水分が含まれています。
腎臓は尿の量や濃度を変化させることで体内の水分量を調節します。

3電解質の調節

人間の体の中にあるナトリウム、カリウム、カルシウム、リン、マグネシウムなどの電解質のうち必要なものを尿細管は取り込み、不要なものを尿中へ分泌して排泄しています。
この働きにより体のさまざまな電解質の濃度は一定に保たれています。

4水分量の調節

腎臓では血液の流れが悪くなるとそれを感知し、レニンと呼ばれる一種の酵素を出すことで、血液中のタンパク質に働きかけアンジオテンシンとよばれる物質を作ります。
この物質は血管を収縮させて血圧を上げる働きを持っています。腎臓病になるとレニンの分泌が多くなるため血圧が高くなります。

5血液を作る働きを助ける

腎臓はエリスロポエチンという造血ホルモンを分泌しています。
このホルモンは骨髄に働きかけ赤血球の生産を促すしくみになっています。
腎臓の機能が低下してエリスロポエチンの分泌が少なくなると赤血球も減少するため、貧血症状があらわれます。

6ビタミンDの活性化

腎臓では活性型ビタミンDを作っています。
活性型ビタミンDは小腸からのカルシウムの吸収を促進して、カルシウムの利用を高める作用があります。
腎臓の機能が低下するとカルシウムの吸収が悪くなり、骨が弱くなるなどの症状が出てきます。

腎不全について

腎臓の機能が低下して正常に働かなくなった状態腎不全といいます。
腎不全には急性腎不全と慢性腎不全とがあり区別されます。急性腎不全は多量の出血や薬剤などが原因となって急激に腎臓の機能が低下した状態のことで、適切な治療を受ければ、かなりの部分の回復が見込めます。
これに対して慢性腎不全では、何らかの原因により腎臓の機能が徐々に低下していき、体内の正常な環境を維持できない状態をいいます。慢性腎不全を治す有効な治療法は今のところなく、透析療法や腎移植が必要になります。

血液浄化機器

透析機器

透析コンソール(TR3000M)

透析コンソール(TR3000M)

透析用患者監視装置のことで、透析液や血液の流量、透析液の温度や濃度、除水量、抗凝固薬の注入量を設定・監視する事で安全な透析治療を行い、異常時には警報を発する装置です。静脈圧なども常に監視されています。

吸着器(リクセル)

吸着器(リクセル)

長期透析の合併症の一つである、
アミロイドーシスの原因物質とされているβ2-ミクログロブリンを選択的に吸着・除去する吸着型血液浄化器です。

透析用ダイアライザー

透析用ダイアライザー

血液透析で使用される透析器。
老廃物の除去、電解質やPhの調整などが行われます。

その他の血液浄化機器

選択的血漿成分吸着療法(MA-03)

選択的血漿成分吸着療法(MA-03)

血液を濾過して、血球成分と血漿成分に分離するのが膜型血漿分離器です。
選択的血漿成分吸着器は、膜型血漿分離器によって
分離された血漿の中から病因(関連)物質や代謝産物などの不要物質を選択的に吸着除去する医療用具です。

吸着器(セルソーバ)

吸着器(セルソーバ)

薬物療法に抵抗する関節リウマチ患者の臨床症状改善を目的として、患者血液中のリンパ球を含む白血球を体外循環により吸着除去する。

各種血液浄化対応機種
(プラソートIQ21)

各種血液浄化対応機種(プラソートIQ21)

血液の浄化を目的として、
血漿交換療法、血漿浄化法(二重ろ過法、血漿吸着法)、吸着式血液浄化療法、血球成分除去療法、腹水ろ過濃縮再静注法、および持続緩徐式血液ろ過術の各治療を行います。

吸着器(トレミキシン)

吸着器(トレミキシン)

エンドトキシン血症に伴う重症病態あるいはグラム陰性菌感染症によると思われる重症病態の改善のため、エンドトキシンを特異的に吸着する吸着型血液浄化器です。

吸着器(セルソーバ)

吸着器(セルソーバ)

薬物療法に抵抗する潰瘍性大腸炎や関節リウマチ患者の
臨床症状改善を目的として、患者血液中の顆粒球・単球・リンパ球を体外循環により吸着除去する。

吸着器(アダカラム)

吸着器(アダカラム)

薬物療法に抵抗する潰瘍性大腸炎・クローン病や膿疱性乾癬患者の
臨床症状改善を目的として、患者血液中の顆粒球・単球を体外循環により吸着除去する。