在宅血液透析
在宅血液透析
医療施設の管理の下に血液透析を、患者と介助者が自宅で行うものです。
病院から透析装置をレンタル(費用はかかりません)し、回路セット・透析装置の準備・自己穿刺・透析開始操作、透析終了操作、後片付けを行います。
自分のライフスタイルに合わせて透析治療ができます。透析回数に制限はありません。連日透析も可能です。(水道代・電気代はその分かかります。)
在宅血液透析の利点
- 連日透析が可能なため
生存率や生命予後が良い。 - 社会復帰が容易であり
自分の生活条件に合わせて透析できる。 - 家族と一緒の時間が増えます。
- 週3回の通院がない。
※定期受診は月1、2回程度あります。
在宅血液透析の欠点
- 原則として介助者が必要です。
- 本人・介助者共に教育訓練が必要です。
訓練期間には個人差があります。 - 水道・電気代・自宅改修工事など
自己負担になります。 - 自己管理と自己責任が伴います。
自己負担金について
透析機器専用の電源の確保や排水管の改装費等にかかる費用(状況により変わります)の他に水道代・電気代が負坦になります。
1カ月にかかる費用は、外来受診料と在宅透析にかかる水道代と電気代です。
また、透析回数に制限がありませんので、毎日透析を行っても費用は変わりません。
在宅血液透析を始めるには
医師との面談後、自宅の下見訪問(水道圧・電気容量・透析機器の設置場所などの確認)を行った後、審査会議により在宅血液透析が可能な方か判断します。
可能と判断された方は、介助者と共に病院での教育訓練を行います。
当院における、
在宅血液透析患者の条件
1介助者の協力が得られる方。
(透析中介助者が患者のもとにいる事が条件、血圧の低下時などの場合、対処を行う為です。)
2在宅血液透析に
影響を及ぼすような合併症がない方。
3自己管理・自己穿刺ができる方。
4外来通院(検査・診察・物品と医療廃棄物の受け渡し)は1~2回/月できる方。
5初期費用(自宅改修工事費・聴診器代・駆血帯代・止血バンド代・外来受診費用等)を自己負担できる方。
※旭川市外で在宅血液透析を希望される方は、ご相談致しますので、まずは連絡お待ちしております。
透析機器の定期点検
担当スタッフが、
定期的に水質検査・メンテナンスに伺います。
緊急時の対応
透析スタッフ(医師、看護師、臨床工学技士)との
実際の患者さんの声
本人
- 介助者(妻)の理解と協力により透析がスムーズに行えている
- 自分の時間の都合に合わせてできる
介助者(妻)
- 本人(夫)の痛みや大変さがわかった
- 本人(夫)が何かと
気使ってくれるようになった - 透析日は朝から緊張する